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2020.09.13 創業者より

iruCoverで出かけよう

iruka専用輪行バッグ、iruCoverが発売された。フリッパー(irukaオーナーの総称)のみなさんに、開発者であるこの僕が早速使い方をレクチャーしよう。

 

 

irukaは決して軽さを売りにした自転車ではないかわりに、折りたたみ時は転がして容易に運べるのが特長のひとつだ。そこでiruCoverも、ウォークモードのirukaを、車体を露出させずに転がせることを必須条件として開発された。

 

外袋の中に本体バッグと肩掛けストラップが収まっている。外袋は面ファスナー付きのベルトで閉じる。このベルトには、実はもうひとつの役割がある(後述)。

左から、外袋、本体バッグ、肩掛けストラップ。外袋が必要以上に大きいと感じるだろう。本体バッグは底が開口しており、巾着紐で開閉できるようになっている。

この3つの構成パーツを使ってウォークモードのirukaを転がしてみよう。

まず、外袋をシートポストにかぶせる。外袋が大きいのは、実はこのためだ。

本体バッグは、かぶせる前にパンツの裾上げをするように下半分を折り返しておく。

折り返した裾が落ちてこないように、4ヶ所ある面ファスナーで固定する。折り返すラインにステッチが施されているので、折り返しの位置がわかりにくいということはないと思う。

高さがおよそ半分になった本体バッグを車体にかぶせる。上面後方の開口部からシートポストを突き出させ、ジッパーを閉じる。底面が開いて前後輪と補助ローラーだけが接地しているので、この状態でサドルを押して転がして運ぶ。

ここでひとつ注意。タイヤまたは本体バッグが濡れていたりすると、転がしているうちに本体バッグがタイヤに付着して巻き込まれ、めくれ上がってしまうことがある。

その場合はもうひと手間。本体バッグ左上に付いたループに肩掛けストラップを通し、犬の散歩でリードを引くように、ストラップを軽く左上方向に引きながら歩く。手をふさぎたくなければ、パンツのベルト通しなどにストラップを結わえるというハックもある。

さて、目的地に着いた。irukaをスリープモードにして本体バッグに完全に収納しよう。外袋をシートポストから取り外し、折り返していた裾を下ろす。

シートポストを下ろして後方開口部のジッパーを閉め、裾の巾着紐を絞って底面を閉じる。余った巾着紐の先端は、先ほど肩掛けストラップを通したループに結わえておくと収まりがよい。

肩掛けストラップを使う場合は上面の前後の開口部から通す。ストラップはワイヤーや折りたたみヒンジのロック機構に負荷がかからないようフレーム本体に取り付けていただきたい。バックルが付いているので着脱は簡単なはずだ。長さ調節もできる。

たたんで外袋に入れたiruCoverは、irukaのトップチューブのスリットにすっぽりと収まる。外袋を閉じるための面ファスナー付きベルトをトップチューブに巻いて固定する。前輪の泥除けにもなるというおまけもある。

きっちりたたむのが面倒だというフリッパーは、本体バッグとストラップを丸めて外袋に突っ込み、バックパックやバッグに放り込むだけでもよい。実は、かくいう僕もそうすることが多い。

 

 

株式会社イルカ

創業者/代表取締役 小林正樹