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2021.01.25 プレスリリース

irukaがJIDAデザインミュージアムセレクションVol.22に選定

株式会社イルカ(所在地:東京都渋谷区、代表者:小林正樹 以下「イルカ」)が開発・販売する、街乗りに最適な優れた走行性を備え、折りたたみ時の収納性と携行性を革新的に進化させた折りたたみ自転車「iruka」が、公益社団法人日本インダストリアルデザイナー協会(以下「JIDA」)が主催する「JIDAデザインミュージアムセレクション vol.22」に選定されました。

JIDAデザインミュージアムセレクションは、国内唯一のインダストリアルデザイナーの全国組織であるJIDAが、インダストリアルデザインの普及と啓発を目ざして時代をリードする優れた製品を選定し、広くその成果を発表・展示・収蔵するミュージアム活動です。

 

22回目を迎える今年度は、株式会社本田技術研究所の「Honda e」、ソニーホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ株式会社/ソニー株式会社の「グラスサウンドスピーカー LSPX-S2」、株式会社スノーピークの「HOME & CAMPバーナー GS-600」など56点が選定されました。

 

自転車の選定は今回irukaが唯一で、2018年のBESV PSA1とYAMAHA YPJ-C(いずれも電動アシスト自転車)以来2年ぶり、電動アシストではない自転車としては8年ぶりです。

 

本年5月6日から12日には、六本木AXISギャラリーにて選定製品を展示する「JIDAデザインミュージアムセレクション Vol.22東京展」 が開催され、irukaも展示される予定です。

 

審査委員解説コメント

「シーンに合わせて4つの姿にワンタッチですばやく姿を変えることで、様々な場所に連れてまわれる道具となっている。走る時は小回りのきく18インチホイールが快適な走りを実現し、後輪をたたむとどこでも自立する。歩く時には前輪と後輪が同軸上に平行にたたまれた姿で、キャリーカートのように転がせる。たたみ込むと新幹線の座席にさえ持ち込めるサイズになる、まさに手放せない相棒になる自転車である」(審査委員/藤本英子氏)

 

イルカ創業者/代表取締役 小林正樹のコメント

「irukaが、名だたる有名大企業の製品が並ぶ中で、また、電動アシストではない自転車としては8年ぶりにJIDAデザインミュージアムセレクションに選定されたことは大変光栄ではありますが、実はそれほど驚いてはいません。irukaのデザインは、フリッパー(irukaオーナーの総称)のみなさんから「美しすぎる折りたたみ自転車」「自転車のMac」といった愛称をいただくなど、国内外で高く評価されていたからです。特に海外のフリッパーは、Apple MacBookなどと同じく酸化皮膜処理が施されたミニマルで優美なirukaフレームから日本刀を想起するなど、irukaに日本的なデザインマナーを感じるようで、興味深く感じています」

 

<関連リンク>

JIDA

JIDAデザインミュージアムセレクション vol.22 選定製品決定のお知らせ

 

 

irukaについて~元上場ネットベンチャー役員が10年の歳月をかけて開発。東京発世界へ

 

irukaはシーンに合わせて4つの形態に姿を変える「モバイル変身自転車」です。スポーツ自転車と同等の優れた走行性能を備えながら、一般的な折りたたみ自転車より30%小さく折りたたむことができ、かつ転がして容易に運べます。

 

10年の開発期間を経て2019年6月に発売されたirukaは、自由と知性のシンボルであるイルカが海原を滑るように移動するさまを、自転車が街を自由自在に走り抜けるさまに重ねて名付けられました。

 

イルカ創業者/代表取締役の小林正樹は、インターネット広告最大手の一社である株式会社オプト(現 株式会社デジタルホールディングス)の創業メンバーの一人で、同社の取締役CFOの立場にありましたが、同社在職中に折りたたみ自転車を購入して自転車通勤を始めたことをきっかけに「世界一イケてる折りたたみ自転車をつくる」というアイデアに取りつかれ、2008年に同社を退社して自転車業界経験ゼロの状態からイルカを創業しました。

 

友人の結婚式で披露宴のスタッフが手にしていたソムリエナイフ(折りたたみ式のワインオープナー)から折りたたみ機構の着想を得た小林は、Googleで探し当てたプロダクトデザイナーと共にirukaの設計を始めました。しかし、その開発難易度の高さと小林の妥協を許さない姿勢から、プロジェクトは容易には進みませんでした。台湾・中国の工場を転々としながら10年の年月をかけて9世代の試作車が作られた後、ついに発売に至りました。詳しい開発の経緯は「irukaとは|開発ストーリー」をご覧ください

 

irukaは現在、日本・インドネシア・香港・台湾・シンガポール・フィリピンの6ヶ国で販売されています。発売から1年あまりで海外出荷比率が5割近くに達し、インスタグラムも7割以上が海外フォロワーであるなど、東京発グローバルブランドとして着々と歩みを進めています。

 

 

irukaのデザインについて~車輪の上のアイデアたち

 

走る・駐める・運ぶ・収納する、全ての機能をシンプルかつスマートに実現すること、それがirukaのデザインコンセプトです。主な特徴は以下のとおりです。

 

ジャックナイフフレーム

irukaの最大の特徴である、左右対をなして弧を描くジャックナイフフレーム。中央のスリットに後輪を格納し、コンパクトかつ美しい折りたたみ形状を形づくります。自転車の背骨といえるトップチューブ上にヒンジがない高剛性構造が、走行性と携行性を高いレベルで両立しました。

 

フロントフォーク

新開発のテレスコピック式折りたたみ機構を内蔵した、左側一本の大胆な片持ちフロントフォーク。前輪を後輪と平行かつ同軸上にそろえて、折りたたんだ状態で転がすことを可能にしています。 

 

リアフォーク

後輪を折りたたむとリアフレームの前端部がスタンドになって自立します。メインフレームとのジョイント部にはエラストマーサスペンションを装着、走行時の微細な振動を吸収します。

 

ステムとハンドルポスト

新開発のテレスコピック式折りたたみ機構によって、多くの折りたたみ小径自転車の弱点であるステム根元周辺の剛性を飛躍的に高めました。ハンドルポストは高さ調節可能、幅広い乗車ポジションに対応します。また、iruCatchを取り付ければ、バッグ類のキャリアに早変わりします。 

 

変速機

トラブルに強くメンテナンスフリー、停止中でも変速操作が可能であるなど多くの利点がある内装ギア。irukaにはその中でも特に高品質で信頼性の高いシマノ製内装8段ギアAlfine 8Sをチョイス、アップダウン・発進停止の多いシチュエーションでも、万全の走りをサポートします。

 

ブレーキ

140mm径の小径ローターをインストールした機械式ディスクブレーキ。制動力と操作性双方に優れ、悪天候にも強いという利点があります。

 

チェーンテンショナー

走行時はチェーンを適正なテンションに保ち、折りたたみ時はたるみを巻き取ってチェーン外れを防ぎます。 

 

車輪

走破性と小回りのバランスに優れた18インチホイール。ウォークモードでは転がすためのキャスターに早変わりします。 

 

カプラー

キャリアアタッチメントのiruCarryとiruCartを接続するカプラー。スリープモードの縦置き時には支えとしても機能します。

 

iruka製品概要

国内価格:212,800円(税別)

フレーム素材:A6061アルミニウム

ホイール径:18インチ

変速機:SHIMANO Alfine 8S(内装8段変速)

ブレーキ:機械式ディスクブレーキ

その他の仕様は「irukaとは|仕様」をご覧ください。

 

株式会社イルカについて

イルカは東京に本拠をおく自転車メーカーです。モバイル変身自転車iruka、コンパクトサイクルトレーラーiruCartなど、移動の時間をハッピーな時間にする製品をつくり出し、ビジョンである「ベンツより自転車に乗る方がイケてるといわれる社会は、今とはきっと少し違う」を実現します。

会社概要は「会社について」をご覧ください。

 

問い合わせ先

info@iruka.tokyo