モバイル変身自転車 iruka

coming soon


irukaとは

変身。走る、待つ、歩く、眠る。

irukaはシーンに合わせて4つの形態に姿を変える「モバイル変身自転車」です。折りたたみと展開に工具類は一切不要。ワンタッチですばやく形を変えて、あなたの移動能力を大きく拡張します。

風を切るスピード。

車輪が小さい自転車は遅い? irukaは例外です。18インチの小径ホイールながら、irukaがペダル一回転で進む距離は一般的なシティサイクル車の1.5倍以上にあたる6.9メートル(トップギア使用時)。的確なギア比設定、踏力をロスなく推進力に変換する高剛性フレーム、高速安定性に優れたジオメトリが実現する、驚きのスピードを体感してください。

自由自在を最適化。

例えば東京都の千代田区は面積わずか12km2弱の小さな行政区ですが、区内の高低差は30メートルあり、数百の信号がある道路上を、毎日10万台ものクルマが行き交っています。このような環境を快適に走るには、スピードだけでなく、俊敏な機動性が不可欠です。発進停止が容易で小回りがきく18インチホイール、平坦路での高速巡航から急な登り坂まで幅広く対応するシマノAlfine8段変速ギア、制動力と操作性双方に優れた小径ディスクブレーキを備えたirukaで、街を自在に走り抜けましょう。

コンパクトはインパクト。

irukaは、他の一般的な折りたたみ自転車と比べて約30%小さく折りたためます(*)。すっきり美しい直方体の折りたたみ形状は、クルマのトランク、電車の座席、デスクの下など、あらゆるスペースにすっぽりフィット。4つ折りの新聞紙ほどの隙間があれば、縦に立てて置くこともできます。

*一般的な20インチ折りたたみ自転車とWxHxDを乗じた値を比較

コロコロ、らくらく。

どれだけ小さく折りたためても、自転車を持って歩くのは大変では? そのとおりです。ただしirukaを除いて。前輪と後輪が平行かつ同軸上にたたまれてキャリーカートのように転がせるirukaなら、駅のコンコース、空港のロビー、オフィスビルの廊下など、長い距離を歩いて運ぶときも楽々。あなたの隣をコロコロとついていきます。

駐輪もスマートに。

スタンドが見当たらない? 大丈夫。irukaは後輪を折りたたむとリアフォークの前端が支えになって、スタンドがなくても自立します。全長がおよそ3分の2に短くなるので、一般的な自転車の半分ほどのスペースがあれば駐輪可能。あなたに駐輪の場所を探す手間をとらせません。

なんでも運ぼう。

荷物が多いときも少ないときも、自転車で出かけたい ー そんなあなたにとって、一般的な前カゴやリアキャリアは、スマートな解決策ではないでしょう。荷物がないときも常に固定されていて、載せられる量が中途半端、さらに多くの場合不格好です。そこでirukaはまったく新しい発想で、小径自転車特有のスペースを活かした、独創的な3種類のキャリアアタッチメントを開発しています。


ステイタス

2017.11.15 英語版ティザーサイトを公開しました。
2017.08.25 ティザーサイトを公開しました。
2017.08.24 irukaのフレーム構造に関する特許および意匠登録を出願しました。
2017.06.10 iruka量産前試作最終モデル、T7.0が完成しました。

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スペック

フレーム素材 6061アルミニウム
車輪径 18インチ
変速機 SHIMANO Alfine 8S(内装8段)
ブレーキ方式 機械式ディスクブレーキ
折りたたみサイズ W79cm x H48cm x D35cm
キャリア
アタッチメント
(別売り)
iruCart - カート兼用着脱式コンパクトトレーラー
iruCarry - 着脱式吊り下げリアキャリア
iruCatch - 着脱式バッグホルダー
販売時期/価格 2018年前半/20万円台(予定)


開発ストーリー

株式会社イルカ
創業者/代表取締役 小林正樹

出会い

2004年、引っ越しを機に、自転車を買いに出かけた。
どのような自転車にするか特に当てはなかったが、知人が勤めていた赤坂のショップに出向いたところ、店の一角を占めていた折りたたみ自転車たちに目を引かれた。
折りたたみ自転車を間近でじっくり見るのはそのときが初めてだった。台湾のD社、ドイツのR社、イギリスのB社など、メーカーによって折りたたみ機構が違うこと、それぞれに異なる設計思想があることを知った。
試乗してみると、どれも車輪は小さいのによく走る。これなら自転車で通勤できるじゃん。折りたたんでオフィスに持ち込めばいいじゃん。クルマや電車に積んで遊びに出かけたら楽しそうじゃん。変身ロボットみたいでおもしろいじゃん。
乗車姿勢が最もしっくりきたことなどから、その場でD社製の自転車を買うことに決めた。車輪径20インチ、9段変速、横に二つ折りにするタイプだった。価格は10万円強と安くはなかったが、早く欲しくてたまらなくなってしまったのだ。
たまたま整備の手が空いているので、少し待てばその日のうちに乗って帰ることができるという。数時間後、僕は買ったばかりのD社製自転車にまたがり、夕暮れの東京の街にペダルを踏み出した。
赤坂見附から紀之国坂を登り、四谷を通過する。渋滞がちの外堀通りでギアをトップに入れてペダルを踏み込むと、横に並んでいたクルマがみるみる後ろに遠ざかっていった。
爽快で、楽しかった。今思うと、人生が変わった一日だった。

最速最高の移動手段

それまで電車で30分ほどかけて通勤していた僕は、週明けから早速自転車通勤を始めた。
オフィスのあるビルには駐輪場がなかったが、折りたたんで自席に持ち込めば盗難や撤去の心配もない。
通勤ルートは約5km、電車より時間がかかるだろうと予想していたが、いざ始めてみるとわずかながら自転車の方が早かった。電車は乗車している時間こそ短いが、ドアtoドアでは自転車の方が早いのだ。これは素敵な発見だった。
後に、都市部における5km圏内の移動では自転車が最速の移動手段であるというリサーチ結果が多く示されていることを知った。東京に半径5kmの円を描くと、山手線がほぼすっぽり入る。つまり東京都心で最も速い乗り物は自転車だといっても過言ではない。
速さもさることながら、自転車に乗ることの楽しさが僕を魅了した。自転車で走る東京の街は、電車やクルマの移動では気づかなかった、細やかで豊かな表情の変化を見せてくれる。退屈でしかなかった通勤の時間が、一日の中でも特別な、待ち遠しい時間になった。自転車は移動の時間を、心躍る楽しい時間や、深く静かな思索の時間に変えてくれるのだ。
ほどなくして、僕は都心のほとんどを自転車で移動するようになり、さらに電車やクルマに折りたたんだ自転車を積んで東京の外に旅に出る、いわゆる輪行も楽しむようになった。東北、しまなみ海道、湘南、安曇野、京都など、いずれも自転車でしか味わえない楽しさにあふれた、すばらしい旅になった。
速くて楽しい。さらに、折りたたんで他の交通手段を組み合わせることで、長距離・登り坂・悪天候といった自転車特有の弱点もカバーできる。折りたたみ自転車とは、なんてすごい乗り物だろう。
こうして僕は、折りたたみ自転車を移動のパートナーとする、新しいライフスタイルを手にしたのだった。

理想を求めて

僕はD社の折りたたみ自転車を心底気に入った。よく走るし、操作性にクセもない。直線的でシャープなルックスもなかなかだ。重量は10kgジャストと、折りたたみ自転車としては非常に軽い部類に入る。実によくできた自転車である。
しかしながら、使い込んでいくうちに完璧に満足とは言いがたい点も見えてきた。例えば、折りたたんでもオフィスの机の下に入らない。新幹線では最後部にしか置けない。折りたたみサイズと形状の問題だ。また、オフィスのビルのエントランスから自席までや、駅の改札からホームまでなど、ある程度の距離を抱え上げて運ぶときは、10kgという重さは相当な負担になる。
走行性能も普段は問題ないが、スピードを出すときや登り坂などでペダルを強く踏み込むと、フレームの剛性が心もとないことがある。横に二つ折りにするタイプの折りたたみ自転車は、自転車の背骨といえるトップチューブ上に折りたたみヒンジがあるため、強い踏み込みによってボトムブラケット周辺に一定以上の負荷がかかると、ねじれや軋みが発生するのだ。
ドイツR社の自転車はトップチューブに折りたたみヒンジがない構造でフレーム剛性は高いが、折りたたみサイズはほぼ変わらない。イギリスB社の自転車は折りたたむと約60cm四方に収まってD社やR社の自転車より持ち運びやすいが、乗車ポジションや走行感が好みではなかった。 他にも数多くの折りたたみ自転車が存在するが、走行性能と携行性能のバランスを考えると、D社・R社・B社は名実ともに世界のトップスリーだ。
つまり、僕が100%満足できる折りたたみ自転車は、当時世の中には存在していなかったのだ。
だからといって、自分で自転車をつくろうなどとは思っていなかった。2006年の夏までは。

起業決意

2006年当時、僕はインターネット広告代理店のオプトという会社で、財務を中心に管理部門全般を担当する取締役の立場にあった。
僕を含めた創業メンバー4人が20代の頃につくった会社で、2004年には株式を上場し、2006年の時点では年商300億円、社員数500名ほどの規模になっていた。若僧たちがワンルームマンションの一室から始めた会社としては、それなりに成功していたと言ってよいと思う。会社は伸び盛りで、僕個人も忙しく充実した毎日を送っていた。
一方で、定年といわれるような年齢まで居座るつもりはなく、この先の人生を賭けるに値する何かを新しく見つけたら、いつでもやめるつもりでいた。
その年の夏、経営チームのオフサイトミーティングで、お互いの理解を深めるため個々人の夢を共有するというアジェンダがあった。
前日だったか、メモを作ろうと自宅でPCに向かった。僕の夢はなんだろう。頭に浮かんだことをエディタに打ち込んでいく。会社に関すること、趣味のテニスやボディボードに関すること。ふと浮かんだ一行をタイプしたとき、これだ、と思った。

  • 自分で折りたたみ自転車ブランドをつくる

エンターキーを押してテキストを確定させた瞬間、普段漠然と考えていた様々なことが結びついて、一つの像を結んだ。様々なこと、とは

  • クルマより自転車が好まれる社会は、今よりハッピーになるはずだ
  • 折りたたみ自転車は楽しい、もっとポピュラーになればいいのに
  • 優れた折りたたみ自転車はあるが、最高と言える製品はない
  • 世界市場を相手に仕事をしてみたい
  • 今の知識と経験でもう一度ゼロから起業したらどうなるだろう

バラバラだったこれらの思考が一つにまとまった。
「起業しよう。すごい折りたたみ自転車をつくって世界に売り出そう。自転車中心のライフスタイルを広めて、世の中をハッピーにしよう」
突然降ってきた起業のアイデアに、僕はがっちりと首筋をつかまれてしまった。

ソムリエナイフ

明けて2007年、会社をやめる準備を進めながら、Googleで探し当てたプロダクトデザイナーとともにirukaの設計を考え始めた。ユースケースを思い浮かべて、必要な条件を明確にしていく。

  • メインは街乗りだが、ある程度の長距離も快適に走りたい
  • 室内や電車内などに気軽に持ち込みたい
  • 折りたたんだ状態で楽に持ち運びたい
  • 走行機能と携行機能をできる限り少ないパーツで両立したい
  • 荷物が多いときも自転車で出かけたい
  • いつもそばに置いておきたくなるような、所有する喜びを感じたい

つまり求めるのは、スポーツバイクと同等以上によく走り、既存の折りたたみ自転車よりもはるかに持ち運びやすく、荷物の積載について拡張性があり、かつシンプルで美しい自転車ということだ。
一般的に、走行性能と携行性能はトレードオフの関係にある。特にボトルネックとなるのが、車輪径とホイールベース(前後輪間の距離)だ。極端に小さなサイズのタイヤを用いて車体を短くすれば小さい自転車をつくることはできるが、それでは走行性が犠牲になってしまう。
走行性能と携行性能を両立させるためには、ジオメトリはスポーツバイクと大きく変わらず、車輪径は18インチ以上、トップチューブにヒンジを設けず、それでいて小さく折りたためて、持ち運びやすい工夫がなされた自転車をつくらねばならない ー これまでにない画期的な折りたたみ機構が必要だ。
ブレインストーミングとスケッチを繰り返したが、良いアイデアを考えつくことができないまま、時間が過ぎていった。
一年近く検討を重ねた、年末近くのことだった。友人の結婚式に出席していた僕は、披露宴のスタッフの方が手にしていた折りたたみ式のワインオープナー、いわゆるソムリエナイフに目を止めた。ハンドル部の頂点を結んだ線の中に、ナイフ、レバー、スクリュー、すべてがコンパクトに収まっている。それを可能にしているのが、ハンドル部の弓なりの形状と、中央に入ったスリットだ。
アイデアが閃いた。年末に旅行でインドに向かう機内でエチケット袋にスケッチを書きなぐり、irukaのジャックナイフフレームの原案が生まれた。

製造パートナー

前職をやめて株式会社イルカを設立した僕は、さらに一年近くかけてirukaの基本設計を検討し、台湾と中国のOEM工場を訪ねて回り始めた。試作と量産を任せる製造パートナーを探すためだ。
かつて日本は自転車の一大生産国だったが、1990年代以降自転車製造工場のほとんどが海外との価格競争に敗れて姿を消してしまい、国内で自転車を量産することは極めて難しくなっている。かわりに台頭したのが、台湾と中国だ。今では欧米の有名ブランドの自転車も、ほとんどが台湾と中国のOEM工場でつくられているのが実情である。
製造パートナー探しは ー 思うようにいかなかった。どの工場も「おもしろい」「クールだ」とポジティブな反応を示すのだが、いざ製造をとなるとまったく前に進まない。様々な要因があるが、最大の理由は、新開発の機構やパーツばかりで、量産を始めるまでには相当な時間と人的リソースが必要と見込まれることだった。一言で言えば、面倒で先行きの見えないプロジェクトだったのだ。
また、僕たちの手元には設計データしかなく、実際の「もの」がないことも一因だった。逆説的だが、ものづくりは実際に触って議論するための「もの」がないと、なかなか具体化しないのだ。本気度も伝わらない。
そこで、日本の個人経営の工房で鉄製の簡易なスケルトンモデルをつくって持参するようにしたところ、ようやく上海近郊のある工場が「やってもよい」と手を挙げてくれた。
が、その工場は試作車を一回つくったところで、積極的だった工場責任者の退職などがあってプロジェクトが頓挫してしまう。
その後も、irukaの開発の難易度の高さと、妥協を許さず細部にこだわる僕たちの姿勢に愛想を尽かすのか、ある工場は一度の試作でギブアップしてしまったり、ある工場は試作が途中で止まってしまったりといったことが続き、そのたびに僕たちはまた最初から工場を探さざるをえなかった。製造パートナー探しは長い旅となった。

iruka、誕生へ

中国と台湾の工場を転々としながら試作を繰り返すうちに、irukaのデザインは大きく変わっていった。フロントフォークの構造、ステムの折りたたみ機構、各部のロック方法、トップチューブの製法、ワイヤー類のレイアウトなど、ほぼすべての構成要素が当初の案から見直され、ブラッシュアップされていった。図面や3Dモデリング上では問題ないように見えても、実際につくって動かしてみると、うまく機能しない箇所が見つかったり、もっと良い設計を思いついたりする。また、同時にキャリアアタッチメントの開発を進めたことによって、iruka本体へのフィードバックも生まれた。ものづくりは、つくってみないとわからないことばかりなのだ。
その作業はとても刺激的で楽しかったが、いつまでも試作ばかり繰り返しているわけにはいかない。次のバージョンでディテールを固めて量産に移りたい、そう考えていた2015年の冬、知人の紹介で台湾中部に工場を構えるJ社に出会った。J社は小規模ながら折りたたみ自転車を中心にユニークな自転車を数多く開発している会社で、自身が優秀なエンジニアである社長がirukaをいたく気に入り、試作から量産まで自ら指揮をとって進めたいという。
彼の知見と経験は、irukaの完成度をさらに高めてくれることとなった。J社の元でさらに二度の試作を経て、2017年、irukaの量産ラインが立ち上ろうとしている。

そして今、irukaはあなたのパートナーとして迎えられるときを、静かに待っています。


会社について

社名 株式会社イルカ( iruka Inc. )
代表者 創業者/代表取締役 小林正樹

慶応大学商学部を卒業後、森ビルを経て株式会社オプトに創業メンバーとして参加。取締役CFOとして、財務を中心とした管理部門全般、上場準備責任者(2004年ジャスダック上場)などを担当。2008年同社を退社、株式会社イルカを創業。静岡生まれ。
LOVES:テニス、料理、音楽、ボディボード、すみれ(豆柴)
Twitter@masakikoba
ブログ「irukaの絵日記

所在地 東京都渋谷区神宮前3-18-6 ストーリア神宮前211 〒150-0001
コンタクト info@iruka.tokyo
資本金 5,000万円
ミッション 自転車で人と地球をよりハッピーにする
ビジョン ベンツより自転車に乗る方がイケてるといわれる社会は、今とはきっと少し違う
名称の由来 イルカ=自由・知性・俊敏の象徴として
イルカが海原を滑るように移動するさまと、自転車irukaが街を自由に走り抜ける姿を重ねて
ロゴの由来


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