さらに軽く、もっと速く。シリーズで初めて外装ギアを搭載した、既存モデルより1kg軽い軽量高速モデルiruka Xが登場
株式会社イルカ(所在地:東京都渋谷区、代表者:小林正樹 以下「イルカ」)は、折りたたみ自転車irukaの新モデルとして、シリーズで初めて外装変速機を採用した「iruka X」を発売しました。
irukaはシーンに合わせて4つの形に姿を変える、東京発のトランスフォーマー自転車です。2019年のブランドローンチ以来、内装8段変速+スポーツスペックのiruka S、内装5段変速+コンフォートスペックのiruka Cの2つのモデルを延べ18ヶ国*に出荷し、グローバルにフリッパー(irukaオーナーの総称)の輪を広げてきました。
*2026年10月現在
シリーズ3つめのモデルとなる、外装を意味するExternalに名前の由来を持つiruka Xは、ソムリエナイフにヒントを得て開発された独創的なジャックナイフフレーム構造はそのままに、9段の外装ギアを搭載し、既存モデルと比べて1 kg以上の軽量化と、より機敏な走行感を実現した軽量高速モデルのirukaです。



iruka Sとiruka Cで採用されている内装変速機は、スプロケット(チェーンと接続して後輪を駆動させる歯車)は1枚のみで、ハブシェル内に収められた複数のギアの組み合わせを切り替えることで変速する構造です。停止中でも変速可能、チェーンがスプロケット間を移動することがないためトラブルが少なく、メンテナンスもほぼ不要といった利点があります。一方で、部品点数が多いため外装変速に比べて重量がかさみ、理論的な伝達効率は外装変速よりごくわずかながら劣ります。
対して、iruka Xが採用する外装変速機は、変速段数に応じた複数のスプロケット間をディレイラーによってチェーンを移動させて変速する構造です。変速機構が外部に露出しているため性能を維持するには定期的なメンテナンスが必須で、停止中は変速できませんが、シンプルな構造のため軽く、踏力がよりダイレクトに推進力に変換されます。
iruka Xの開発にあたっては、次の2つの技術的なブレイクスルーを必要としました。
ひとつめは、irukaの特徴的な美しいフォルムを損なうことなく、外装変速に対応したリアフレームを新たに作ることです。ローギア使用時のチェーンとチェーンステーの干渉を避けるため、右チェーンステーを内側に7 mmオフセットし、さらにタイヤとのクリアランスを確保するためにタイヤに面する箇所に凹部加工を施した、左右非対称の新たなリアフレームをiruka X用に設計しました。

ふたつめは、折りたたみ時のチェーントラブルを回避することです。irukaの折りたたみ構造では、後輪をたたむとBB軸と後輪軸の距離が短くなり、チェーンに大きなたるみが生じます。従来モデルでは、このたるみを独自のチェーンテンショナーによって巻き取っています。外装変速ではディレイラーがその役割を担う必要がありますが、多くの市販のディレイラーでは巻き取り量が足りず、折りたたみ時にチェーンが外れてしまう課題がありました。iruka XではL-TWOO* の超ロングケージディレイラーを採用、安定した変速とスムーズな折りたたみを両立させました。
*SRAMのエンジニアたちが立ち上げた、中国の広州を本拠に世界的に急成長中の新興コンポーネントメーカー。日本ではアサヒサイクルが代理店。

イルカ創業者/代表取締役の小林正樹は次のようにコメントしています。
「僕は、外装変速機の軽さと速さに魅力を感じる一方で、内装変速機という機構のエレガントさを深く愛しており、また、ローギア使用時のチェーンとリアフレームの干渉、折りたたみ時のチェーン脱落の問題は解決できないと考えて、外装変速モデルを作ることはないと長らく思っていました。
しかし、エンジニアリングチームの知見と洞察に、いくつかの幸運な偶然が重なったことによって課題は解決され、Xの生産に至りました。
irukaの購入を検討していたフリッパー予備軍のみなさんには、SとCに続く魅力的な選択肢をひとつ増やして、選択をさらに難しくしてしまうことを心苦しく感じています。ごめんなさい!」
iruka Xの価格と主な仕様、および販売について
主な通貨の販売価格
JPY 269,800
USD 1,999.00
EUR 1,999.00
主な仕様
変速方式: 外装9段変速 (F 56T, R 11-28T)
ブレーキ方式: 機械式ディスクブレーキ
車輪径: 18インチ (タイヤ幅1.25)
フレーム素材: 6061アルミニウム
カラーバリエーション: シルバー, ストームグレー, ブラック, レッド, ブルー 全5色
折りたたみサイズ: L78 x W35 x H48 cm (既存モデルと同じ)
重量: 11.0kg (ペダル、付属物除く)
販売
11月下旬よりデリバリー開始予定。iruka販売店および公式オンラインストアで予約注文受付中。
発売記念特典
iruka X の発売を記念して、全モデルを対象に、irukaをご購入いただいた方にお好きなアクセサリをひとつプレゼントするキャンペーン「irukaを選ぼう。ギフトを選ぼう。」を実施します。詳しくはこちらをご覧ください。
irukaシリーズ共通の特長について
irukaは、誰もが目を奪われる左右対をなして弧を描くジャックナイフフレームと大胆な左側一本の片持ちフロントフォークが形づくるまったく新しい折りたたみ機構によって、シーンに合わせて以下の4つの形態に姿を変え、ユーザーの移動能力を大きく拡張します。
ランモード 驚きの走行パフォーマンス
走行時の形態です。irukaは18インチの小径ホイールながら、大径ホイールのスポーツ自転車に劣らない優れた走行性能を備えています。自転車にとって背骨にあたるトップチューブ上に折りたたみヒンジがない高剛性フレーム構造、考え抜かれたジオメトリ設計、的確なパーツチョイスによって、特に東京のような都市部においてその真価を発揮します。

ウェイトモード 「お座りスタイル」でスマート駐輪
後輪のみを折りたたんだ、駐輪時の形態です。自立式で全長がおよそ3分の2になるので、一般的な自転車の半分ほどのスペースがあれば駐輪可能、ユーザーに駐輪場所を探す手間をとらせません。

ウォークモード コロコロと、どこへでも
前輪・後輪・ハンドルを折りたたんだ、持ち運び時の形態です。車輪が並行かつ同軸上に折りたたまれることで、サドルを持ち手としてキャリーカートのように転がして運ぶことができます。駅や空港の構内、オフィスビル内など、従来は自転車を抱え上げて運ぶ必要があった場所でも楽々移動できます。

スリープモード この上なくコンパクト
完全に折りたたんだ、収納時の形態です。折りたたみサイズはL78 x H48 x D35cmと、他の一般的な折りたたみ自転車より約30%小さくなります* 。縦横比が黄金比にほぼ等しい美しい直方体の折りたたみ形状はデスクの下や車のトランクなどどこにでもすっぽりフィット、縦に立てれば新幹線で足の間に置いて自席で運ぶことができます。
*一般的な20インチ折りたたみ自転車とL x H x Dの積を比較

株式会社イルカについて
東京に本拠を置く折りたたみ自転車メーカー。イルカ創業者/代表取締役の小林正樹は、インターネット広告最大手の一社である株式会社オプト* の創業メンバーの一人で、同社の取締役CFOの立場にありましたが、同社在職中に折りたたみ自転車を購入して自転車通勤を始めたことをきっかけに「世界一イケてる折りたたみ自転車をつくる」というアイデアに取りつかれ、2008年に同社を退社して自転車業界経験ゼロの状態からイルカを創業しました。詳しい開発の経緯は「irukaとは|開発ストーリー」をご覧ください。
*後の株式会社デジタルホールディングス。かつて東証プライム市場に上場していたが、2026年に博報堂DYグループホールディングスのTOBにより非公開化。